2019.02.07
祝『ゴルゴ13』連載50周年!【毎週一冊『ゴルゴ13』】このゴルゴがすごい!【第16回】第16巻第16巻「九竜(カオルン)の餓狼」
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SPコミックス『ゴルゴ13』(16)九竜の餓狼 (試し読みもできます!)
nnnnnnn 舞台は香港の魔窟・九竜城。迷路のようなスラム街を逃亡する強盗犯! 追跡する香港政庁警察。n(もちろん、香港が中国に返還される前の、英国領だった時代ですね。魔窟と呼ばれた九竜城も今は取り壊されてしまいました)。nそこに颯爽と登場するバイクの男。nnnnnn「散弾銃(ショットガン)スミニー」と呼ばれる男。ギュッと引き締められた口元、するどい眼光......その一筋縄ではいかなそうな面構えは、ある男を思い起こさせます......。nnnnn赤ん坊を人質に取り、店に立てこもる犯人!nnnnnn「子どもを殺せば...間違いなく死刑だ!! さあ......子どもをはなしな......」n人質をとられても、冷静沈着な散弾銃(ショットガン)スミニー。さすが香港政庁警察の切れ者刑事です。nnnnnn犯人は子どもを放しますが、スミニーはかまわず射殺。n「拳銃は...はなさなかった......」n「だ、だが奴は撃つ気がなかったぞっ......」n射殺を咎める上司に、nnnnnn「......見解の相違だな......おれは死にたくないのでね」n......なんというキャラの強さ! n香港政庁警察の「散弾銃(ショットガン)スミニー」こと一匹狼のダーク・張・スミス警部......。nそう、なんとなく『ゴルゴ13』第1話「ビッグセイフ作戦」の冒頭、ゴルゴの初登場シーンを連想させる、見事な「キャラ立て」ではないでしょうか! nそのまま刑事ものの主役になりそうな強烈キャラクターです。ゴルゴ外伝「散弾銃スミニー」を読みたい!nnnさて、名ライバルが鮮烈に登場すれば、あとはこのキャラクターがどうゴルゴと絡むのかが気になります。nnnnnn金塊密輸組織の首領ベルジュ・ガネ。彼は、組織壊滅を狙う宿敵・スミニー刑事を、いまいましく思っています。nnnnnn彼らは、夜闇に紛れて、邪魔者・スミニーを襲撃することに。n2台の車を1台と見せかけるトリックで、スミニーを轢き殺す計画です。スミニー、危うし! nと、思いきや!nnnnnnこれは!?nスミニーじゃない!nnnnnn不幸にも、暗殺者たちはスミニーと「似た男」を間違えて轢殺しようとして、失敗してしまったのです。nnnnnnもちろん、その男......ゴルゴ13には、そんな子ども騙しのトリックは通用しません。nnnnnn部下が人違いで、あの「ゴルゴ13」に喧嘩をふっかけてしまったことを知り、ボスのベルジュは、大慌て......!!nnnnnn困ったベルジュは、逆に、自らの宿敵・スミニー刑事を利用し、同士討ちに持ち込む計画を思いつきます。nnnnnn......というのも、実は2年前、スミニー刑事が護衛する要人を、ゴルゴ13によって狙撃され、それが原因で栄進の道を断たれ、ゴルゴに大きな屈辱を負わされた経験があるのです。nnnnnnその心の傷を利用し、スミニーとゴルゴを戦わせ、漁夫の利を狙うベルジュ。nnnnnn ゴルゴとスミニー。刑事と殺し屋という正反対の職業の二人ですが、「似た者同士」の対決が迫ります。nnnnnn......先にゴルゴが現れたのは、ベルジュの前! 今回のターゲットは、ベルジュだったのです。nnnnnn仕事を終えたゴルゴを待ち構えるスミニー。彼が手にするのは散弾銃......!nnnnnnそして、決闘の場所は、迷路のように狭く入り組んだ九龍市の錦田(カムティン)城。n近距離の的を幅広く捉え、動くものを狩るのに最適の武器である散弾銃をスミニーに対して、ゴルゴの長距離精密狙撃用のアーマーライトM16では圧倒的不利!n「地の利」を知り尽くし、最適な武器を持ったスミニーに対し、ゴルゴは、どう戦うのか!?nnnぜひ、お読みください。 nnnちなみに、この「九竜の餓狼」のエピソードを元にしたのが千葉真一主演の映画『ゴルゴ13 九竜の首』(1977)。千葉真一、志穂美悦子のアクションは必見! 九竜城にはじめてカメラを入れた映画としても有名です。nnn
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