2015.04.08
ゆうきまさみ単行本二冊同時発売&画業35周年記念トーク&サイン会レポート【その3】
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nnnnTwitterで事前に募集したゆうきまさみ氏への質問に答える形で行われたこのトークイベントの内容を、全3回に分けてコミスンで公開! 首都圏のTSUTAYAで2作品の単行本を同時購入していただいた読者の中から、抽選で選ばれた200名を前に行われたトークの様子を、臨場感たっぷりのテキストでお楽しみください!!nn
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トーク&サイン会レポート [その1] [その2] [その3]
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『でぃす×こみ』で初めてゆうき氏がBLを手がけたということで、2月末に
金田淳子、二村ヒトシとの共著『オトコのカラダはキモチいい』を上梓した
文筆家の岡田 育(おかだ・いく)さんを司会にトークイベントが進行した。
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岡田 育(以下、岡) なるほど。素晴らしい答えを頂いたところで次にまいりましょうか。「じゃじゃ馬グルーミン☆UP!」
nnnゆうきまさみ(以下、ゆ) これはけっこう多いね。(質問を引く)
nnn岡 「じゃじゃグルの連載時に、少年誌でのいわゆる"出来婚"を描くことに対して、反対勢力というか圧力みたいなものはありましたか? あった場合、どうやって突破されたのでしょうか。大好きな作品が、よく通ったなという長年の疑問も大きかったりします。」
nnnゆ これは、さっきの小学館の質問でも言いましたけれど、「こうしたいんです!」「ああそうですか」っていう。
nnn岡 通っちゃった!(笑)
nnnゆ 「じゃあそれでお願いします」みたいな感じで通っちゃいましたね。
nnn岡 読者からのほうが、こう、「わぁ...」っていう感じがあったりしましたか? 当時も話題にはなりましたけれど。
nnnゆ 編集部的には、あそこは本当に描きたいように描かせてくれるので。大丈夫なのかということはありますけれどね。それでまあ問題になったりもするんですけれど......。でも、本当にそういうところでは、僕はいままで理由なくというのは変ですけれど、駄目っていわれたことはないですね。n ちょっと話が戻りますけれど、「バーディー」のときに、神祇官の宇宙船が東京に攻撃をくらわす、というシーンがありまして。これ、実はネームの段階では渋谷に直撃していたんですけれど、その直前に東日本大震災がありまして、ここで被災する都市みたいなものを描くのはちょっと辛いんじゃないか、みたいなことがありまして、編集部と話し合って変えたとか、そういうことはありますけれど......基本的に物語内で完結しているようなエピソードは、だいたい通っちゃいます。
nnn岡 ゆうきさんが最初に描かれたときに、これ反対されるかもな......と思いながら恐る恐る出してみたようなことはあったりしたんでしょうか。
nnnゆ 考えてもいなかった。なんか「でも必然的でしょ」みたいな。
nnn岡 でも『じゃじゃ馬」は画期的だったと思うんですけれど......そうか......敢えてやりましょう!とかいう感じでもなく。
nnnゆ 敢えてやりましょう、でもないんですよね。だって馬が出産しているんだから、人も......(笑)
nnn岡 名言頂きました!それはそうですよね(笑)
nnnゆ 逆に、あれは担当編集と話し合ったときに、むしろ必要だよねっていう様な話をした覚えがあるですよね。
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岡 なるほど。では次の作品いきましょうか。『機動警察パトレイバー』だ、いよいよ。(ゆうき氏、質問を引く)これ、質問なんですかね......「風の谷のあの人と結婚する方法より、特車隊のあの人と結婚する方法が知りたいです」......これなんですかね、心の叫び?(笑)
nnnゆ 知らないよね(笑)
nnn岡 どうすればいいんでしょう、こういう人たちは。
nnnゆ 誰でしょうね、これ。羽海野チカさんでしょうか(笑)
nnn岡 本当にですね、どうすればいいんでしょう、我々は。次元を越えて結婚するためには。
nnnゆ まあ、でも「俺の嫁」っていうのがあるんだから、「俺の婿」があってもいいじゃないですか。
nnn岡 もちろん!
nnnゆ もう、勝手に結婚しちゃってください!
nnn岡 すごい、1カテゴリー1問のペースでいってるので、『パトレイバー』はこれで終わり?
nnnゆ 終わりかぁ!(笑)
nnn岡 『究極超人あ~る』です!(ゆうき氏、質問を引く)「あ~るの登場人物で、いま結婚している人を教えてください」......みんな結婚にこだわりすぎじゃないですか!?(笑)結婚以外にもいろんな人生があると思うのですが......
nnnゆ あ~るの登場人物で......その発想はなかったな......あれ、時間が止まっているからな、86年か87年くらいで。だれか結婚してるかな......鳥坂はできないだろ?(笑)
nnn岡 はい、消えた!みたいな。
nnnゆ そんな感じですよね。あさのときしだのどっちかが結婚してそうな気がするな。もしかしたら両方とも。案外、さんごなんか結婚しているかもしれないね。あとは、まりぃが結婚してるんじゃね?
nnn岡 いまいくつか、ということを考えると......
nnnゆ そうなんですよ。
nnn岡 そうですよね、そのほうが自然かも。独身を貫いているイメージのある人というと、あの方かなということを考え始めると止まらないですね。
nnnゆ あ~ると鳥坂が独身、くらいに思っていればいいんじゃないですかね(笑)
nnn岡 他はまあ何かあったに違いない、みたいな感じですかね。
nnnゆ 人間だもの!
nnn岡 では『あ~る』もこれで終了となってしまいましたが、とりあえず最後まで走りきりました。いかがですか、結構、何か意外な質問が引かれました。持っていますね。
nnnゆ なんかね......本当にこの質問でよかったのかというのもありましたけれど(笑)
nnn岡 いくつか戻りますか?
nnnゆ じゃあ、「でぃす×こみ」と「白暮」をもう一回行きましょうか。いまやっている漫画ですから。
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岡 ではまず「白暮のクロニクル」から。(ゆうき氏、質問を引く)「昨年、ほんナビで『白暮のクロニクル』はあまり長くなりません、というお話をされていましたが、現在の構想ではいかがですか?」
nnnゆ 一応、予定通りみたいな感じですね。
nnn岡 ネームのストックはないけれど、予定通りということでよろしいでしょうか。
nnnゆ ......ネームのストックが無いのって厳しいんだよね!結構ね(笑)
nnn岡 けど、きちんとグランド・フィナーレ的なものには一歩一歩......
nnnゆ 一歩一歩、進んでいると思いますけれど。本当に、そんなに長くはならないです。
nnn岡 ちなみに、「長い」とはどのくらいを意味するんでしょうか。
nnnゆ 僕の感覚で言うと、やはり10巻以上は長いね。
nnn岡 確かに、『白暮のクロニクル』は1巻ずつエピソードが積み重なっていくという、このスタイルで70巻!というのは想像もつかないので......
nnnゆ つかないよ!そんなに話を考えられないよ!(笑)
nnn岡 でも、オキナガは長く生きるんだから、連載も長くていいんじゃないかと思ったりもしますが......(笑)。10巻が長いの目安で、そんなに長くはならない、と。
nnnゆ 最後は、「じつはまだ生きているのです」で終われば、だいたいオチがつきますからね(笑)
nnn岡 今回が、第4集の刊行記念ということで、ちょうど折り返し?いま本誌で連載中のものが第5集にあたりますから、もう一息?
nnnゆ 10集くらいだと思うんですけれどね。
nnn岡 みなさん、心して読みましょう。まだまだ明かされていない謎とか、ここを描いたならここも読みたい!というところが個人的には沢山ある気がしていますが。後半どうなっていくのか、楽しみです。
nnnゆ じわじわと......!
nnn岡 では「でぃす×こみ」いきましょう。(ゆうき氏、質問を引く)私が狙っていた質問が来ました!「『でぃす×こみ』を描く前にご覧になられたという、ヤマウチさんチョイスの参考資料のタイトルを、差し支えなければ教えてください」
nnnゆ 『夜間飛行』だったかな......は、タイトルを覚えているんですけれど、あとの3作くらいは忘れてしましました。(※後から調べたところ、正しくは『成層圏の灯』でした!)
nnn岡 でも、読んだは読んだ......?
nnnゆ パラパラと読んで、大体わかった!みたいな。わかってないんだけれどね(笑)
nnn岡 これもこの場限りで、ということになるかもしれませんが、ゆうきさんのBLに対する本当の気持ちというのを、最後にうかがいたいなと思っているのですが。『でぃす×こみ』のために勉強された部分と、元々持っていた部分というか、「ここはわかるな、でもここから先はわからないな」というような線引きというか。
nnnゆ 「BL」と呼ばれるようになってからのは、よくわからなかったんですよね。
nnn岡 だいたい、90年代半ばからだと思いますけれど。
nnnゆ 80年代は、友達とかが「JUNE」なんかを読んでいまして。昔は「お耽美系」とか言われていたんですよね。そういうのは少し目にしていたのもあって、それが混じっているかなとは思うんですよね。
nnn岡 なるほど、素地として24年組からの「JUNE」があった。「オリジナルJUNE」と呼ばれていた頃のようなものが。
nnnゆ 『風と木の詩』とかね。
nnn岡 先ほど『ポーの一族』の話も出ましたけれど、ベースにある少女漫画や少年愛、「JUNE」の耽美系作品まではわかるけれど、近年の「BL」については、新たに勉強された部分だということですね。
nnnゆ BLって、もっとドメスティックな感じがするんですよね。
nnn岡 そうですね。原作ありきのパロディとして「やおい」同人誌を描いていた女性作家が、商業誌デビューしてオリジナル作品も描くようになった頃から「BL」という呼び方が生まれたわけですけれど。『でぃす×こみ』はさらに一歩進んで、こうした作品をBL専門誌ではなく、少女漫画誌で連載し始めた漫画家のお話です。そこが新しい、今っぽい感じがしますね。
nnnゆ そうなんですかね。
nnn岡 冒頭のシーンで、女性編集者たちが「いまはこういうのを載せないと!」という風にすごく編集長に推しているのとかは、すごく今日的だと思いました。
nnnゆ ああ、あの。ヤマウチさんの怖イイところはですね......
nnn岡 きました!まさかのそこに戻った!?(笑)
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ゆ そういう風に、僕がBLの素養はないなと思ったから、これを描かせたそうなんですよ。
nnn岡 素養があるからではなく?
nnnゆ じゃなくて、いまどきのBLがわからないだろうと思ったからこそ。元々は、お兄さんが描いていたのはただの少女漫画と考えていたんですけれど、ヤマウチさんがBLにしましょうと言ったのは怖イイ話。慧眼というか、すごい人です。
nnn岡 でも、「BLがわからない作家が描いている、わかっているBLをわからないまま描き進めている作中の漫画家」という、何重にも入れ子になっている感じがすごくいいですよね。
nnnゆ ねじくれている感じが(笑)
nnn岡 先ほどの「JUNE」で言うと、クラスメイトの高村君のお母さんが一番よく分かっているみたいな(笑)。こういう人物を出してくるのをわすれないゆうきさん、さすが!と思いながら読んでいました。だから、本当にわからないとあとがきでも書いてますけれど、そういう意味では腐女子も楽しめて、腐女子が何者がわからない人にも楽しめるという作品だと思います。
nnnゆ これね、1話を描いているときに、誰が喜ぶんだろうと思いながら。あとがき漫画にもちょっと描きましたけれど、本当にアイデア自体は『バーディー』で苦しんでいるときに、現実逃避みたいな話だったんですよ、ヘラヘラと「こんなの考えたんすよ~」「それはいいから原稿描いてください!」みたいなアレだったんですけれどね。それを覚えていて、少女漫画じゃなくてBLにしましょうと言うのが、あの人の怖イイところですね。
nnn岡 きれいにオチがついたところで。
nnnゆ 自信がなかったのに、びっくりしたよ。
nnn岡 でも、本当に出来上がってみるとこんなにしっくり。そして、いよいよ単行本になってみんなに。
nnnゆ この、カラー部分がうれしいですね。
nnn岡 完全収録ですもんね。ここもまた、ぜひご堪能いただきたいところですね。
nnnゆ 皆様のおかげで重版もかかりました!
nnn岡 本当に、書店のどこに置かれていてもおかしくない漫画ですね。こっそりとBLの棚に紛れ込ませておきたいです。
nnnゆ この表紙のこれが、男の子なのかと言われそうですね。ネクタイもしてるし。
nnn岡 なんだ、女か。みたいな(笑) そこまで了見狭くないですよ、腐女子も! というところでお時間となりましたので、最後にゆうきさんから一言いただければと思います。『でぃす×こみ』『白暮のクロニクル』の2作品について、今後のことなどなど。
nnnゆ なんというんですかね、一応、誠意を持って描いているつもりではありますので、今後ともよろしくお願いします!という感じですね。頑張ります。
nnn岡 ありがとうございました!
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nnnn<次回、サイン会と会場展示の様子を写真+動画でお伝えします!>nn
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