2018.07.24
祝『ゴルゴ13』連載50周年！【毎週一冊『ゴルゴ13』】このゴルゴがすごい！【第11回】第11巻「そして死が残った」
ビッグコミック
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nnnnこの11巻にも、一匹のシャム猫によってゴルゴが狙撃の証拠《空薬莢》を残してしまい、敏腕刑事の追求が始まる「ROOM・No・909」、吹雪の山小屋でヘリの迎えを待つ逃亡者5人の前にゴルゴが現れる「国境線の5人」、ゴルゴを狙った暗殺者の銃弾が外れ、流れ弾が周囲の一般人を殺害してしまう表題作「そして死が残った」など、多彩なエピソードが収録されています。nその中から、今回ご紹介したいエピソードは、ゴルゴがブードゥーの女呪術師と対決するミステリアスな一篇「VOODOO（ブードゥー）」！ nnn
nnn舞台は、中米西インド諸島ハイチ共和国。nコーヒー会社社長のハシェルは、ひどい頭痛に悩まされていました。nその原因は「ブードゥー」......。nnn
nnn"VOODOO"とは、中米、特にカリブ海の西インド諸島ハイチ地方で信じられる信仰で、ハシェルはその女呪術師オルガ・タボスに「呪われた」というのです。n彼は他の呪術師や、殺し屋に自分を呪った呪術師オルガの殺害を依頼したのですが誰も成功せず、万策尽きたハシェルは、ある男に依頼します。nnn
nnn男の名はゴルゴ13。n今回のターゲットは、ハイチでは今も絶大な影響力を持つ宗教「ブードゥー」の司祭オルガ・タボスを狙撃すること。nハシェルは、そのオルガ・タボスを怒らせてしまい、呪いをかけられたというのです。nnn
nnn酒場でオルガと出会ったハシェルは、仕事の邪魔となる上司を呪殺してやろうという彼女の提案を半信半疑で受け入れると、なんと数日後にその上司が事故死。オルガはハシェルの会社に追加の報酬をもらいに来ますが、「上司は事故死だった」と支払いを拒み、オルガをつまみ出してしまいます。nnn
nnnオルガを追い出し、怒らせたその日から、彼の不思議な出来事が起こり始めますnnn
nnn呪いの人形が送り届けられ、激しい頭痛に苦しめられるようになるのです。nnn
nnn他のブードゥーの呪術者に解呪を頼むも、オルガはハイチ一の呪術者でとても敵わないと、断られてしまいます。nnn
nnn話を聞いたゴルゴは、この依頼を請け負います。nnn
nnn船着き場に戻ると、いつの間にか二体の呪いの人形が！！nそして......。nnn
nnnまさか！ ゴルゴも原因不明の頭痛......ブードゥーに呪われた！？nnn
nnnオルガ暗殺のため、ガイドの少女ナンとともにジャングルに入ったゴルゴ。nその目前で次々と不可解な出来事が起こります。nnn
nnnやがて耐え難い頭痛に襲われ......。nゴルゴはキニーネという薬を服用して、頭痛・発熱と一晩戦います。nnn
nnnジャングルの中を進む二人を襲う毒矢！ n毒矢はナンに当たり、ジャングルの奥から怪しい人影が現れます。nnn
nnnこの覆面の人物の正体は、女呪術師オルガなのか！？ nそして、ゴルゴvsブードゥーの戦いの、想像を絶する意外な結末とは！？ nnぜひお読みください！nnnn
【今回のプロ＆ダンディーな名言】
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nnn「それじゃ行こうか 陳柳石......おれを売った金を受け取りにいかなきゃならんだろう？」n（『そして死が残った』より）nnnフィリピンの民族団体フクバラハップ（フク団）のリーダー・ガルシアを狙撃するために、華僑の陳柳石からガルシアの情報を得たゴルゴ。nしかし、ゴルゴから情報料を受け取りながら、ガルシアにも通じて、ゴルゴがもうすぐそっちに行く、と電話で伝えた陳。nゴルゴを騙したり、裏切った者がどうなるかは、言うまでもありません。nnn次回は、第12巻「ナポリの女」より、お届けします！nn
nn（文・山科清春）nnnnn【初出:コミスン 2018.07.24】nnこのゴルゴがすごい,さいとう・たかを,ゴルゴ13,ビッグコミック
